介護施設への転職を考えているけど、医療法人で経営されている介護施設と社会福祉法人で経営されている介護施設とではどちらの介護施設に転職したらいいのか?
介護施設選びで迷っている方も多いと思います。
この記事では医療法人と社会福祉法人とでは給料がどう違うのか?について私の経験をふまえて紹介していきます。
医療法人と社会福祉法人の違いとは?
医療法人と社会福祉法人とではそれぞれ運営されている施設が違ってきます。
医療法人で運営されている介護施設
介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム |
社会福祉法人で運営されている介護施設
特別養護老人ホーム(特養) 介護老人保健施設(老健) 介護医療院(以前は介護療養型医療施設と呼ばれていた) ケアハウス |
ではどちらの医療法人と社会福祉法人とではどちらの給料が高いのか?
給料が高いのは医療法人と医療法人も社会福祉法人もそこまで差がないと言われています。
ネットで調べてみても差がないという意見が多くありますからね。
医療法人と社会福祉法人の両方を経験してみて分かったこと
私は医療法人の施設も社会福祉法人の施設も経験しています。
初めて介護施設で働いたのが社会福祉法人である特別養護老人ホームで、現在働いているのが医療法人の介護老人保健施設です。
私個人の経験なのでこれは一例としてとらえてもらいたいのですが、私の経験からすれば社会福祉法人で経営されている施設の方が収入としては高かったですね。
特別養護老人ホームでは最終的な基本給は18万前後ぐらいで、あと夜勤手当などの手当てが支給され手取りでだいたい21~23万円くらいの給料でした。
現在の老人保健施設では基本給が14万5千円ほどで、特養と比較してもかなり低いのですが、手当が充実していて、手取りで21~23万くらいと特養も老健もそこまで毎月もらえる給料に差はありません。
でも基本給が違うことで変わってくるのがボーナスです。
特養だと夏冬それぞれ2ヶ月分もらっていましたが、基本だけでも36万円前後なのに対し、老健では29万円前後ですので、7~8万円くらい差がでてしまうんですよね。
これは現在働いている老健の基本給が低すぎるというのも問題なのですが、私が経験した特養と老健では給料に差はないけどボーナスが全然違います。
医療法人と社会福祉法人でも介護施設によっては待遇面は全然違いますので、私の給料が正しいとは言い切ることができませんが、少なくても私が経験してきた施設ではこれだけの差があるということです。
医療法人と社会福祉法人とではボーナスに差があるのに何故今も医療法人で働いているのか?
私は結婚を機に社会福祉法人から医療法人である介護老人保健施設に転職しました。
もちろん結婚がなければ社会福祉法人の特養に今でも働いていたと思います。
もちろん引っ越し先でも特別養護老人ホームはありましたが、この時は特養だけでなく老健という介護施設も経験してみたいという思いもあり老健を選びました。
まあ医療法人と社会福祉法人とでは収入に差があるというのは知りませんでしたので…。
それでも以前の特養と比べればボーナスが大幅に下がり収入面では減少しましたが、今の老健に転職できてよかったと今では思います。
その理由は、
働きやすい環境だから!
です。
働きやすいというのは主に人間関係ですね。
もちろん小さいいざこざはありますが、それでも人間関係はかなりいい職場と思ってます。
まあ年齢が近いスタッフが多いというのもありますけどね。
介護施設は待遇面だけで転職してもいいのか?
介護施設の転職を考えている方の中には待遇面だけを見て選んでいる方も多いと思いますが、ホントに待遇面だけで選んでもいいの?というのが私の素直な気持ちですね。
もちろん給料が高いのにこしたことはないですが、そこの転職先で長く務めることができるのか?を第一に考えておかないと、いくら給料が高くても長続きしなければ意味がありませんからね。
職場の人間関係なんて転職してみないと分かりませんが、転職する前に施設を見学させてもらったりしてある程度の雰囲気は感じておくことは大事だと思います。
転職サイトの中には施設の雰囲気や人間関係を細かくチェックしてその情報を教えてくれる転職サイトもありますので、こういうサイトを利用するというのもいい転職ができるポイントになります。
こちらの介護求人すぐ見つかるナビでは施設の内情について詳しく知っている方が転職先を紹介してくれますので、職場環境がいい施設を選ぶのには最適な転職サイトですよ。
>業界に詳しいプロが理想の求人を探してくれる転職支援サービス【介護求人すぐみつかるナビ】
他の介護施設と比べて給料が高いから転職しよう!と給料面だけで転職を考えてしまうと後々後悔してしまうことにもなりますよ。
転職でここだけはチェックしておきたいポイントとは?
転職を考えた時に転職先の介護施設でチェックしておきたいポイントって何なのか?
いくつか紹介しておきます。
待遇面
まずは給料面ですね。
今もらっている給料よりも多くなるのか?それとも低くなるのかはチェックしておかなければいけないポイントの一つです。
最初の給料は少ないけど昇給率が高くて近い将来、現在もらっている給料を追い越す見込みが高い場合というのはオススメですね!
職場の人間関係
職場の人間関係が良好なのか?それとも悪いのか?
これは確実にチェックしておきたいポイントです。
人間関係が悪い職場に転職してしまうとすぐに退職してしまう可能性も少なからずあります。
私の職場でも新人がこの施設は合わないと感じた場合、すぐに辞めていくというケースもありますからね。
みんなが人間関係はいいよ!と言っていたとしても、その人がどう感じるのかなんて分かりません。
自分に合う施設選びは大事だと言えますね。
残業の有無
多くの介護施設ではサービス残業が当たりまえみたいに言われていますが、これは施設によって全然違ってきます。
私の施設ではサービス残業なんてほぼほぼありません。
時間になったらみんな「はよ帰りや~」です 笑
でも中にはカルテを記入しなければいけない、残った仕事は片づけてから退勤しないといけないっていう施設も多くあるんですよね。
ある研修で他の施設の方と話しをして、自分の施設は残業なんてほぼないよって言うと驚く人がけっこういましたからね。
やはりサービス残業があるのかないのかは転職前にしっかりとチェックしておいた方がいいですね。
有給の消化
有給が使えるのかどうかも転職を決める一つのポイントだと思います。
毎年有給はちゃんと発生したとしてもそれが使えなければ意味がありませんからね。
まとめ
医療法人と社会福祉法人とでは給料面にあまり差がないというのが一般的な考えです。
でも私の経験上では医療法人と社会福祉法人とでは給料面に違いはないけれど、ボーナスは社会福祉法人の方が断然によかった。
転職を考えるときに給料が高い低いを重視するのは大事ですけど、それと同時に転職先の
介護施設の職場環境や人間環境もちゃんと見ないと後々後悔することもあります。
給料が高い介護施設に転職できた!
でも人間関係が悪すぎる…
こうなってしまうとすぐに退職してしまう可能性が高くなりますからね。
介護施設選びは給料も大事だけど、職場の環境、人間関係というのも重視して選びたいところです。