今回は介護には正解があるのかないのか?という話です。
よく後輩や新人さんに
というのをよく聞きます。
そんな時は私はどう答えるのか?
「うんそれも正解だけど、でもこうすればもっといいんじゃない?」というように答えることが多いんですね。
じゃあそれって正解じゃないってこと?と新人さんは感じてしまいがちですが、正解か正解じゃないかって考えは持たなくていいってのが正直なところですね。
介護職で働いているとこうするのが正解だよってのを断言して言えないんですよね。
なぜなら同じ病気でも人によっては状態が全然違うわけです。
同じ認知症の利用者でも認知レベルも違えば介護度も全然違うんです。
なので認知症にはこの対応を!という正解はないんですよね。
そこで今回の記事では介護に正解があるのかないのか?について深堀してみたいと思います。
介護に正解はない
十数年介護職に携わってきましたが、介護に正解はない!これが私の考えです。
もちろん中には介護に正解はあるよ!って方もいるかもしれません。
これは個人個人の考え方によるものなのでそう考える方がいるのも当然だと思います。
でも介護はゲームのようにこう進めるのが正解だよっていう攻略法がないですよね。
同じ利用者でも日によって感情も違えば状態も違います。
昨日までの対応で大丈夫だったのに今日は同じ対応をしてもダメだわ…って日がしょっちゅうあります。
また介護施設にいれば数十人単位の利用者を相手にしなければいけないので、同じ認知症の利用者に対して一律に同じ対応を!では通用しないんですよね。
これって介護に正解はないってことだと思うんですね。
というかそもそも介護に正解か不正解かの答えを求めるのが間違っているのではないか?とさえ思います。
じゃあ介護に正解があるのかないのか?なんて記事書くなよ…ってツッコミがありそうですがw
介護士としての技術は覚える必要がある
介護に正解はないというのは私の考えですが、もちろん介護技術に関しては介護をするのであれば習得する必要があります。
こうすべき!という介護の根本的な技術というのは当然ながらあります。
なので根本的な技術の正解、不正解を聞かれるとこれには正解がありますと答えますね。
例えば利用者の移乗方法であったり、オムツ交換の方法、トイレ誘導の方法なんかはある程度の基本を学んでおく必要があります。
基本を理解していないと必ず事故が起こりますからね。
基本を学んだあとは利用者に対して個別の対応を考えていくんです。
基本をベースにしつつ、その利用者に対してより安全な方法を考えるわけです。
基本を応用するという感じですね。
でもその応用方法が正解というわけではありませんよね。
もしかしたらもっといい方法があるかもしれない。
もっと楽に安全に介護する方法があるかもしれませんよね。
介護士によってはこう対応するんだよって方もいれば、別の介護士は違う対応を言ったりすることが施設内でけっこうあります。
これは介護に正解がないという根本的なところからきているんではないか?って考えたりするんですよね。
ここの部分が経験が浅い介護士さんや新人さんが介護で悩む部分なんです。
自分の引き出しを多く持つことで選択肢を増やすことが大事
じゃあ介護に正解がないのならどう対応したらいいのか?
これはその場その場で対応できるよう選択肢を多く持てるよう経験を積むことが大事かなと思います。
こういう時にはこういう対応を!
その対応がダメならまた違う対応を!
というように自分の引き出しを多く持つことで臨機応変に対応することができるんですね。
新人さんからくる質問でこの対応で大丈夫ですかね?
と聞かれれば、「それでも大丈夫だけど、でもこうすればもっといいんじゃない?」と答えることが多いです。
介護職で十数年働いれていればそれだけ多くの引き出しを持つことができます。
もちろんまだまだ引き出しを多く持たないとダメだなと感じることはありますけどね。
今回は介護には正解があるのかないのか?についてのまとめ
介護に正解があるのかないのか?については正解を求める考えは持たずにいよう!というのが本音。
つまり介護は一律に誰にでも通用するという正解はないということ。
もしそういう考えを持ってしまうのであれば、
介護にベストはない!
介護をするのならより良い介護を目指すべき!
という考えを持つことで介護に対しての意識が変わるかもしれません。
正解うんぬんよりも自分の引き出しを多く持つことで選択肢を増やすという意識を持つことが大事ですね。